感情が沸き立つのを抑える

 

イラッとするのを抑える

大切なことです。

 

感情が波打ちやすい人は特に。

 

 

例えば今朝の私の実体験を取り上げてみます。

 

時は朝の通勤時間

私は一度乗り換えをして職場にたどり着くのですが、その乗り換え駅が非常に混み合います。

 

階段なんかは人でごった返して気をつけなければ人にぶつかってしまいそうです。

 

そんな中、私の前を行く男性。

妙にふらふらしている。

しかも歩くスピードが周りの流れに乗れていない。

 

左手を見ると不自然に肘が曲がっています。

 

どうやら歩きながらスマホを見ている様子。

 

向こう側からこちらに向かってくる人も迷惑そうな顔をしながらすれ違います。

 

ここで私が考えたのは

「こんなに混んでいる状況でスマホをいじらなくてはならないほど緊急事態なのかな。そうだとしても邪魔にならない所に移動して立ち止まって操作すればいいのに」

 

ちょっといらいら。

 

はい!ここ!!

 

感情が波打ってしまうと怒りが前の人に向かってしまって思考がその人を責める物に切り替わります。

 

だがしかし!

 

しかしです。

 

私の位置からはスマホは見えていないのです。

 

彼は本当にスマホを操作しているのでしょうか?

視線は手元に向けられているようですが、実は彼は骨折した左手をうつむき加減で見つめながら歩いているだけではないのか?

 

怒りを抱くことで、思考の幅が狭まってしまっています。

あらゆる可能性を見る事ができていません。

 

しかも、怒りを抱いた理由が正当なものなのか確認すらしていません。

 

 

すーーっと脱力してそう考えながら落ち着きを取り戻し、前の彼の踵を踏まないように慎重に歩きます。

 

 

「短気はいかんね。彼はきっと肘から下にトラブルを抱えているんだ。危うく思い込みで彼を悪者に仕立て上げる所だった」

とその瞬間。

 

彼の手が下がります

その手には

 

スマホ

 

 

この混んでいる状況で歩きながらスマホ見るな!!

 

 

こうして今日も私は無駄な思考に支配されるのでした。