私が強迫性障害で脅迫行為を止めた方法

お問い合わせからメッセージを頂きました。

強迫観念をどうやって振り払ったかということです。

お話しが少々長くなりそうなので改めて記事にさせていただきました。

 

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私の症状は確認恐怖でした。(今も完治はしていません)

それは戸締まりに関するものがメインでした。
最初は家の施錠からどんどん悪化して一日に何度も色々な場面で強迫観念に襲われていました。
一度脅迫行為が始まると全くやめることができず、疲れ果ててしまう。
それが影響して不眠になり、呼吸に異常を来すなど自律神経にも影響がでました。
どうすることもできなくて病院に行き、臨床心理の先生にも相談しましたがあまり良い結果は得られず途方にくれる日々
病院や臨床心理では強迫性障害を乗り越えるためには強迫観念に打ち勝つしかない。
脅迫行為をやめるしかないと言われ続けていました。
しかし一度恐怖が芽生えると到底我慢することができません。
恐怖が頭を支配して他の事を考えられなくなるのです。
少しずつ体調が悪化していることを実感する毎日
そんなある日。
私の脅迫行為は妻を巻きこんでしまっていたのですが、その妻まで体調を崩してしまいました。
「自分のせいで妻が辛い思いをしている。恐怖に負けてはいられない」
私は強くそう思いました。
それから恐怖心が湧いても、ぐっと堪え時には冷や汗や震えに打ち勝ちながら少しずつ脅迫行為を減らしていきました。
これまで病院の先生が何度「脅迫行為をやめないと強迫性障害は良くならないと言われても」恐怖心に支配されて全く対処できなかったものが、誰かのためにとがんばることで少しずつ耐えることができるようになったのです。

強迫観念に耐えていると確かにそれは消えていく。

私はこの成功体験を得ることができました。
そしてこの成功体験が「今どんなに苦しくてもこの恐怖は長続きしない!確実に消えてなくなる」ということを学習させてくれたのです。
今では恐怖に襲われてもパニックにならずに耐えることで乗り越えることができる。そう考える事ができるようになりました。
完全に強迫性障害がなくなる訳ではありませんが、ずっと生きるのが楽になりました。
強迫観念は耐えることで本当に消えていきます。
どうかその成功体験を得てください。
その恐怖は自分で作り出しているものです。
これから先何年もその苦しさを味わって生きるには人生の時間は長すぎます。
まずは一度、一度でいいので恐怖を乗り越えてみてください。
そこから少しずつ世界は変わります。
私は変わりました。
人の苦しさというのはその人にしかわかりません。
私の話は私にしか通用しないものかもしれません。
ただ、同じ病気で苦しむ方に少しでも役に立てばと思いこの記事を書かせていただきました。
みなさんの心がすこしでも軽くなるようお祈りしています。