人間の思考はその人が持つ
知識、経験、記憶
これらの物を元に成り立っている
つまり思考の流れとはその人がこれまで生きてきた人生を土台としているわけだ。
そこには努力して培ってきたもの、学んできたものが大きく反映されている
ただ、人間という生物は他に類を見ないほど大きな脳を持っていて、非常に高度な情報解析やデータの蓄積ができる生物である
意識して取り入れた情報のみならず日頃何気なく目にしているもの
耳にしている音、嗅いでいる匂いなんていうものも思考には大きく影響しているのだ。
自分でも知らぬ間に環境の影響を受けているということになる。
日頃何気なく目にしている情報は自分がくだらないと思ったものでさえ
自分の思考に影響を及ぼしているのではないだろうか
脳に染みこむ情報は意識して調整しないと思考はあらぬ方向に流れるのではないだろうか
常々そんな風に考えている
話は今朝のこと
地下鉄で通勤中の私。
木曜日ともなると疲労が蓄積してきているので少しでも寝たい
日頃は読書をしながら時間を過ごすところだが、今日は目を閉じて休んでいた。
ふと目を開けるとそこに小学校低学年くらいの男の子が二人こちらに背を向けて立っている
向かい側には確か30歳前後の女の人が座っていたはず(知人にとてもよく似た人だったので覚えていた)
男の子二人は何やらその女性に一生懸命語りかけている
この状況を目にした私はとっさに
「いかん!女性が子供にからまれている!」
そう思ったのです
どこのスラム街であろうか
冷静に考えればお母さんに話しかける子供である
むしろ思考のファーストチョイスがからまれている
つまり子供の暴漢だった自分に寒気がする
いくら私の頭がおかしくても今回の件はおかしすぎる
自分でもどうしてそうなったのかわからない
自分の脳に違和感を覚えながら会社に到着
新聞に目を通していると若い男の子が大人の女性にナイフを突きつけて強盗
という記事が目に入った
「あぁ、今朝ニュースでもやっていたな。物騒な時代になったもんだくわばらくわばら」
あれ?
あれれ??
これだ
影響をうけとる!!!
恐らく私の脳にはこの事件が知らず知らずの内に染みこんでいて
これを元に地下鉄の件を判断したのである
ポンコツにもほどがある!!!
いや、そりゃそうですよ。
事件をおこした子供はたしか14歳くらい
まぁそれくらいの年齢ならありえますよ
でもね。
小学校入学したかしてないかの子供がですよ
女性とはいえ大人を取り囲んで因縁をつける
そんなことがあってたまるもんですか
脳みそにどんな種類のカビをはやしたらそうなりますか
どれだけ蜘蛛の巣がはるほど脳を休ませたらそうなりますか
そんなポンコツな脳だから
こうやってながながと文章を書いている内にオチを見失う
そんな事が当然起こりうるわけです
どなたか助けてください。
話の終わりが見えません
【完】