ぬか喜び
糠喜びと書き、
「一瞬の喜び」「あとでがっかりするような儚い喜び」と言った意味です。
糠とは、玄米を精米して白米にする時に取り除かれる外皮の部分で、
「ちっぽけなもの」「細かいもの」と言った意味合いも糠にはあります。
そこから転じて
「ちっぽけな喜び」「儚い喜び」という感情を「ぬか喜び」と表すようになりました。
つい先ほどのこと
仕事が立て込んでいる最中また新たな依頼がありました。
嫌な予感を感じた私は即座に気配を消します。
とりたてて特技というものがない私ですが唯一の特技があります。
それが気配を消すことです。
向こうの壁が透けて見えるくらい気配を消すことができます。
私はこの特殊能力を駆使することで難局を乗り切るよう試みました。
これが功を奏したのか私の下に指示は届きませんでした。
危機を脱した私は上機嫌で仕事を続けます。
しかし、喜んだのもつかの間
自分では出来ないと早々にあきらめた上司から
「これ、お願いできるか」という恐怖の宣告
まさに糠喜びです。
いや、その儚さといったら糠どころか微生物くらいでしょう。
ミジンコ喜びです。
肉眼でとらえることができません。
顕微鏡の購入申請をあげておこうと思いました。
くだらない事を考えている暇があったら少しでも作業を進めましょう。
現実に帰ります。