幼い頃。
今思えばどうしてそんなことをしたのだろう?
そんな不思議な行動を取ったことはありませんか?
私のように36歳になった今でも奇行を繰り返す者としてはそんなエピソード大型ファームの牛くらい沢山あります。
そりゃモウ勘弁してってなくらい
え?気づいた?牛とモウ、かけてるの。
あんた天才だ!
まぁなんだ…..
そんなエピソードの中から一つ、選りすぐりのやつを披露しましょう。
我が家の近くには栗の木がありました。
秋になると立派な栗がなります。
子供にとってはイガグリをむいて中の栗の実をとりだすなんて、一大アミューズメントパークのように楽しいんですよ。
タワーオブテラーよりイガグリです。
えぇ嘘です。
ただ本当に栗拾いは楽しい。
私は友達と数を競うように拾い集めました。
ここまではまぁ普通の一コマです。
これを家に持って帰ってお母さんに料理してもらえば完璧です。
しかしここでイレギュラーが起こります。
私たちの収集癖が急に目覚めたのです。
家に持って帰ったら私たちの宝物が食われる!
はい、指の痛みと苦労が昇華していつのまにか我が子の様に栗が可愛くなったわけです。
こうなると家には持って帰れません。
隠す場所を探さなきゃ!
アホな子供の集まりが悩みます。
ここで何故かアホの内の1人が「私の家の畑に埋めて隠そう!畑に埋めれば私たちにしかわかりっこない」
内心私は「はっ?こいつはアホか。何故埋める。これは生きた栗だ。ペットのご遺体じゃねぇ」
と思いながら、当時この女の子(1つ年上)が大好きだった私は2秒で賛同して穴を掘り出しました。
そして一頻り穴を掘り、栗を埋め戻します。
これで完璧に隠せました。
そう、完璧過ぎたのです。
明くる日。
私たちアホは栗に対する興味など全くなくなってしまいました。
当然です。
拾うのが楽しかったんですから。
だったら食べればよかったのに。
アホの考えることはわからん。
と話はここで終わりません。
1年、いや2年後でしょうか?
その女の子宅の畑が騒がしい。
木、はえてきとった。
この木何の木栗の木。
そりゃそうです。
栗をうえたんですから。
見たこともない実どころかものすごーーーーく見覚えのある実がなるでしょう。
女の子はお父さんと木を根っこから掘り起こしています。
そりゃそうです。
庭の畑から栗の木はえたらたまりませんからね。
邪魔だし。
罪悪感を覚えたおにっち少年。
自ら名乗り出て木の始末をしたとさ。
なんで埋めたんだろう?
そして数年後、私自身が埋められるべき存在になりました。
そんなとこ。