この世に生を受けた人ならどんな人にも存在する
年に1度の特別な日
それがお誕生日
そして私にとってのそれが今日7月8日
1年に1度しかない特別な日だから
自らに特別な何かを与えたい
そんな風に思うのは私だけではないでしょう
数日前から何をしようかと迷っているうちに
あれよあれよと当日を迎えてしまった私は
体に染みついた社畜根性に導かれるように出社してしまい
なんの変哲も無い日常を送ろうとしています
「何かしなくては今日が終わってしまう!」
怒濤のように押し寄せる焦燥感
何かをしなければならない
梅干し大の脳をフル活用して考えていると
脳裏に浮かぶ1つの考え
「とりあえず会社を休もう!」
アホの考えです
だってもう会社にいるんですから
手遅れです
ただ、この世には半日休暇という素敵なシステムが存在します
せめて半日だけでも休んで自分を甘やかそう
そう思い立った私は
仕事そっちのけで休暇申請の提出に動きます
休暇取得日を設定して
あとは理由の欄を埋めるだけ
理由、、、
そんなもん誕生日だからに決まっているだろう!
「誕生日だから」と記入して光の速さで提出ボタンを押す
数秒後
「却下」
決裁者様から
「お前確かにそうかもしれないけれどさすがに誕生日だからはないだろう。もうちょっと言い方があるだろう」と指摘されてしまいました。
「くそっ、四の五の言わずに決裁すりゃいいのに!」
心の中で思いつく限りの罵声を浴びせながら自らの席に戻った私は
再度休暇申請に取りかかります
理由:Today is my birthday
提出。
数秒後
「却下」
決裁者様曰く
「お前遊んでるだろう言い方ってそういうことじゃないよ真面目にやれ 」
「うん。確かにわかっていた。遊んでいた。さすがにこれで決裁されたら恥ずかしい」
若干顔を赤らめて自らの席に戻って再度休暇申請
理由:1年に1度のタイミングがやって来たから
「却下」
さすがにもう却下ボタンを押すことしかしてくれません。
「ふん!心の狭い奴よのう!もうちょっと気の利いたコメントでも添えてこんかい!こっちも誕生日の貴重な時間を割いてふざけとるんじゃい!」
無駄な怒りを抱えながら再度申請
理由:家庭の用事
「決裁」
あほか!家庭の用事ってなんだよ!そんな無味無臭な申請を通してしまうなら最初から素直に決裁を押さんかい!
決裁されたらされたで心の中で思いつく限りの罵声を浴びせます。
ちょっと待て
私は貴重な1日の時間をなんて無駄なせめぎ合いに費やしているんだ
そもそも今日1日休めば良かったじゃねぇか
俺はなんでこんな無駄な時間を、、、、
誕生日という貴重な時間をこんなに無駄にできるものか
というお話でした。