「ちゃんと座らんかい!!」
今朝も私の心の中のちっさいおっさんの怒声が響く
満員電車でだらしなく座って必要以上にスペースを占有する人
足を放り出すように組む人
人がいないスッカスカな時なら好きにすればいいが
満員電車でそれをすな!!
邪魔じゃ!
お前の汚い汚い靴が人様に当たったらどうする!!
今日も私の心の中ではちっさいおっさんの世直しデモが止まらない
だんだんとおっさんの怒りの熱が私の心にも移る
いらいらする。
しかし私は発想を転換する天才なのでこんなことで心を乱されはしない
イラッとする気持ちをまずはぐっと飲み込む
そして
「この人はだらしなく座っているのではない。ちょっと溶けてきているんだ」
そう自分に言い聞かせる。
すると
「うわっ!あの人は独特な溶け方しているな」とか
「この人は右半分だけ溶けるのが早いな」
「みんな今日も水のような液体を目指して必死に溶けているな」なんてちょっと楽しくなる。
こうして優しい世界は作られる。
そして、足を組んでいる人の靴が私にあたる
怒りが沸き立つ
一瞬にして沸騰する。
水に流して?
溶けてるから?
液化した自分で流すの?
やかましいわっ!!
優しい気持ち水の泡
おしまいっ!
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