気持ちの温度

 

人が落ち込んでいるとき

冷静さを失っているとき

 

あなたならどうしますか?

 

「元気出せよ」と声をかけますか?

「まぁ落ち着けよ」と声をかけますか?

 

 

視点を変えて自分が声をかけられる立場だったとき

これがどれだけ自分に響きますか?

 

私ならあまり効果がないと思います。

 

 

それは何故か。

 

気持ちの温度があまりにも違いすぎるからです。

 

自然界にある物質のように気持ちにも温度があります。

そして両者ともに例外なくお互いの熱エネルギーは伝達され等しくなった状態に落ち着きます。

 

落ち込んでいる人は

気持ちの温度が低くなっている

そして

冷静さを失っている人は

気持ちの温度が高くなりすぎている。

 

だったら対局の温度で接してあげて正解なんじゃないの?

そう思いますか?

 

実はそうじゃない。

 

熱エネルギーの移動には両者が接している必要がある。

 

いきなり温度差の激しい気持ちで接しようとすると相手は自分の事を理解してもらえないと接する事を拒否します。

そう、気持ちの温度が違いすぎるとわかってもらえないだろうと接することをやめてしまう。

 

これでは熱の移動は起こらない。

 

じゃあどうすればいい?

 

 

私はまず、自分が相手の温度に近づくことを意識します。

といっても相手と同じ温度になってしまっては仕方がないので

 

落ち込んでいる人にはそれより少し高い温度で

冷静さを欠く人には少しだけ冷静に

 

まずは相手の感情に寄り添う。

 

そして相手の気持ちとしっかり接してあげてから

少しずつ温度を調整する。

 

 

まずは共感することが大切というのはこういうことを意味する。

 

 

ただ、いつもいつもこんなことをするのは大変。

 

だからせめて

 

 

自分の大切な人が落ち込んでいるとき

冷静さを欠いているとき

心から力になりたいと思ったとき

 

そんなときだけでもこんなことを意識してみてください。

 

自分の大切な人が笑顔で過ごしている

笑顔でごはんを食べている

こんなに幸せなことってありますか。

 

 

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