酢の物のポジショニング

突然ですが、私には幼い頃からずっと悩んでいることがあります。

その謎を解くために生まれてきたと言っても過言ではないかもしれません。

もう30年近くも悩み続けているそれとは。

酢の物の位置づけ。

いや、もう理解できん!

全っっっっっっったく理解できん!!

 

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ヤツとの出会いは小学校の給食でした。

 

それまで私は母親が作ってくれるご飯で幸せにすくすくと成長していました。

そんなある日!

ヤツは突然私に襲いかかってきたのです!

 

酢の物があらわれた!

おにっちは混乱している!

おにっちは恐る恐る少しだけ口にはこんだ。

おにっちは意識を失ってしまった。

 

はい、さらっと嘘をつきました。

さすがに意識までは失っていません。

がしかし!もうその時の衝撃ったら今でも忘れられません。

 

その料理は「きゅうりの輪切り、大根おろし、ミカンの果実をほぐしたもの」が酢であえられているという衝撃の作品です。

 

神をも恐れぬ人間の戯れです。

衝撃の一撃を食らった私は完全に混乱しました。

 

まず匂い。

すっぱい。

すっぱいんです。

当然です。

酢ですから。

すですから。

 

そして味

すっぱい

すっぱいんです。

当然です。

酢ですから。

すですから。

 

そして見た目

すっぱい。

すっぱいんです。

吐しゃ物ですから。

見た目吐しゃ物ですから。

 

味と匂いについてもう少し詳しく説明する味はまず酸っぱいのですがその中に存在するほのかなミカンの甘みが完全に胃酸を再現しています。

そして匂い。

酸っぱいのは当然ですがその中に強烈に自己主張するきゅうりの青臭さ。

 

ここまで説明するだけでそれがどんなに衝撃的な味なのか想像に難くないと思います。

 

そんな破壊力抜群の一撃を純粋無垢な小学1年生が浴びたらどうなると思いますか?

泣きます。

おにっちくん(6歳)はけなげにも涙をこらえその謎の物体を口に運びます。

 

今はどうかわかりませんが私が子供の頃は教育の一環として給食は残してはいけない。

嫌いだからといって食べないという選択肢は与えてはいけない。

少し厳しい先生だと食べ終わるまでひたすら給食の時間が続く。

(昼休みが与えられない)

なんていうのも普通に見られた光景でした。

 

ですので食べる以外の選択肢がない。

 

人生においてこんなに目に涙をためた記憶はありません。

 

人生で一番…いや、不謹慎なのでやめておきましょう。

 

とにかくその衝撃的な体験がトラウマとなったのかどうかわかりませんが私は酢の物が大嫌いです。

 

あれ、なんで食べるんですか?

 

ご飯のおかずにもならず

特別栄養が得られず

うまからず

 

全く存在意義がわかりません。

考えても考えても解決できません。

 

サッカーでいったら4-4-2のフォーメーションを完全に無視して終始コーナーフラッグの前に立っている存在ですよ。

野球でいったらファーストなのに守備を放棄して終始キャッチャーの後ろに立っている存在ですよ。

相撲でいったら

相撲では表現できないけれどとにかく存在意義がわからないんです。

 

たまに聞くのが口の中がさっぱりするという意見ですが。

さっぱりせんわ!

さっぱりさっぱりせんわ!!

不快感しか得られんわ!!!

 

それなのにあいつら和食の時には必ずいますよね?

ひょっこり顔だしますよね?

半笑いで登場しますよね??

 

 

許せないんです。

理解できないんです。

 

30年悩んでも解決しないんです。

 

どなたか私に答えをください。